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公開日 2023.11.27 更新日 2024.01.18

2階以上のテナントを借りるメリット・デメリットを紹介

テナントの2階以上を借りることを検討したことはあるでしょうか。

 

この記事では、賃料の安さや値引き交渉のしやすさなど、上階のテナントを借りる際の利点を詳しく紹介しています。

 

集客を成功させるための具体的なポイントも併せてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

2階以上のテナントを借りるメリット

2階以上のテナントを選ぶことには、実は多くのメリットがあります。

  • 路面店と比べて賃料が安い
  • 値引き交渉がしやすい
  • 外からの視線が気にならない
  • 理想のテナントに出会いやすい

ここでは、そのような2階以上のテナントの利点を詳しくご紹介します。

メリット①路面店と比べて賃料が安い

路面店と比較して、2階以上のテナントは家賃が安いという大きなメリットがあります。

 

たとえば、ある大型地方都市のターミナル駅近くにある焼肉店のケースでは、路面店の家賃が1.8倍、取得費が2.5倍となっています。

 

視認性やアクセスの面では劣るかもしれませんが、賃料の面でのメリットは大きいのです。

 

関連記事:テナントの家賃・賃料の決まり方や相場を解説

メリット②値引き交渉がしやすい

2階以上のテナントを選ぶ大きなメリットの一つは、賃料の値引き交渉がしやすいことです。

 

一般的に、2階以上の物件は路面店に比べて集客力が低いため、家賃が安く設定されていることが多くなっています

 

さらに、オーナーとの交渉により、家賃をさらに下げることが可能です。

 

家賃の値引き交渉は、概ね5%までがオーナーの気分を害さずに済む安全圏内とされています。
交渉の際は、不動産仲介会社の担当者がオーナーの特徴を把握しているため、その情報を活用することが重要です。

 

関連記事:テナントのオーナーとは何か、オーナーになる方法とともに解説

メリット③外からの視線が気にならない

2階以上のテナントを借りる際のメリットの一つとして、「外からの視線が気にならない」という点が挙げられます。

 

このメリットは、とくにプライバシーを重視する業種や、集中を要する業務に従事する場合に重要です。

 

たとえば、美容院やエステサロン、クリニックなどでは、顧客がリラックスしてサービスを受けられる環境が求められます。

 

2階以上のテナントでは、通行人の目が直接届きにくいため、顧客はよりプライベートな空間でサービスを享受できるでしょう。

 

外部からの視覚的な干渉が少ないため、作業に没頭しやすく、生産性の向上にも寄与する可能性があります。

メリット④理想のテナントに出会いやすい

2階以上のテナントを借りる際のメリットの一つとして、「理想のテナントに出会いやすい」という点が挙げられます。

 

これは、1階の店舗に比べて賃料が安いため、初期投資を抑えながらも、希望に合った物件を見つけやすいという利点があります。

 

このように、2階以上のテナントは、賃料の面で有利であり、理想の物件を見つけやすいという大きなメリットがあります。

2階以上のテナントを借りるデメリット

2階以上のテナントを借りる際のデメリットも知っておきましょう。

  • 集客面が路面店より劣る
  • エレベーターがない場合がある

ここでは、直面する可能性のある問題点と、それらをどのように克服できるかを詳しく解説します。

デメリット①集客面が路面店より劣る

2階以上のテナントを選ぶ際、最大のデメリットは「集客力」です。

 

路面店に比べ、2階以上の店舗は歩行者の目につきにくく、自然な集客が難しいのが現実です。

 

CBREの2021年の賃料相場レポートによると、ファッションブランドやスイーツ店などの路面店はトレンドを反映して多数出店していますが、2階以上の飲食店は閉店が多く、とくにアーケード街の駅近立地でも空室が後を絶ちません。

 

これは、路面店に比べて2階以上のテナントが集客に苦戦していることを示しています。

 

店舗選びにおいて、この集客面の問題は重要な考慮点となります。

デメリット②エレベーターがない場合がある

2階以上のテナントを借りる際のデメリットの一つとして、「エレベーターがない場合がある」という点が挙げられます。

 

エレベーターのない物件では、来客や従業員が階段を利用する必要があり、とくに高齢者や障害を持つ方にとっては不便です。

 

また、荷物の運搬も大変になります。
エレベーターの有無は物件選びの重要な視点であり、とくに2階以上の場合、エレベーターの有無を考慮することが推奨されています。

 

エレベーターがない場合のメリットもありますが、ビジネスの利便性を考えると、エレベーターの有無は重要な判断基準となるでしょう。

2階以上のテナントに向いている業種・向かない業種

2階以上のテナントは、プライバシーを重視する業種に適しています。
一方、集客の面で不利になる可能性があります。

向いている業種 ネイルサロンや美容室、マッサージ店など プライバシーが重視されるサービスに適しています。路面店よりも賃料が安く、個性的な内装やサービスを提供しやすい環境です。
向かない業種 飲食店やカフェ、物販など 集客が重要な業種では、1階の路面店に比べて目立ちにくく、客足が減る可能性があります。物販の場合、商品の搬入や顧客のアクセスが難しくなることも。

2階以上のテナントで集客を成功させるためのポイント

2階以上のテナントでの集客は一筋縄ではいきませんが、正しい戦略を用いれば大きな成功を収めることが可能です。

  • テナントの近くを通る歩行者へ向けてアピールする
  • 外から見えるデザインを心がける(看板など)
  • SNSやチラシ、クーポンを使う
  • 内装にコンセプトを加えてリピーターを増やす

このセクションでは、集客を成功させるための具体的なポイントを紹介します。

ポイント①テナントの近くを通る歩行者へ向けてアピールする

2階以上のテナントで集客を成功させるためのポイントとして、「テナントの近くを通る歩行者へ向けてアピールする」ことが重要です。

 

このアプローチは、とくに繁華街やショッピングモールなど、多くの歩行者が集まる場所で効果的です。

 

これらの手法は、店舗の存在を知らせ、歩行者の興味を引き、店舗への足を運ばせるために有効です。

 

また、一度来店した顧客がリピーターになるような店舗づくりも重要です。

ポイント②外から見えるデザインを心がける(看板など)

2階以上のテナントで集客を成功させるためには、外から見えるデザイン、とくに看板の工夫が重要です。

 

看板は店舗の「顔」とも言え、そのデザインは直接的な集客効果につながります。

 

効果的な看板デザインのポイントとしては、伝わりやすさとおしゃれなレイアウトが挙げられます。
これらの要素を踏まえた看板は、歩行者の注意を引き、店舗への興味を喚起します。

 

このようなデザインの工夫は、2階以上のテナントの集客において大きな役割を果たすでしょう。

ポイント③SNSやチラシ、クーポンを使う

2階以上のテナントで集客を成功させるための重要なポイントの一つは、SNSチラシクーポンを効果的に使用することです。

 

とくに、SNSを活用することで、ターゲット層に直接アプローチし、ブランドの認知度を高められます。

 

また、クーポンの利用は、来店者数の増加やリピート率の向上に直接寄与します。

 

Onaji.meには、クーポン施策の成功事例が紹介されており、これらの事例を参考にすることで、より効果的なクーポン戦略を立てられるでしょう。
チラシに関しては、Shufoo!(シュフー)で、クーポン付きチラシの集客で外せないコツが紹介されています。

 

これらの戦略を組み合わせることで、2階以上のテナントでの集客を成功させられるでしょう。

ポイント④内装にコンセプトを加えてリピーターを増やす

2階以上のテナントでリピーターを増やすためには、内装に独自のコンセプトを取り入れることが重要です。

 

小売店の内装デザインは、壁の配置や装飾など、空間を最適化するための重要な要素を含んでいるからです。

 

これらの要素を上手く組み合わせることで、顧客の心地よさを高め、店舗への再訪を促せるでしょう。

 

とくに2階以上のテナントでは、目立ちにくい立地を内装の魅力で補い、独自の世界観を演出することが集客の鍵となります。

2階以上のテナント選び、成功への一歩を踏み出そう

今回は、2階以上のテナントを借りる際のメリットとデメリット、さらにはそこから導かれる業種の適合性や集客のための戦略について詳しくまとめました。

 

2階以上のテナントは、路面店に比べて賃料が安く、値引き交渉がしやすいという大きなメリットがあります。

 

一方で、集客面での課題や、エレベーターの有無などの物理的な制約も存在します。

 

2階以上のテナントを選ぶことは、単なる物件選び以上の意味を持ちます。
あなたのビジネスの可能性を広げ、新たな顧客層を開拓するチャンスです。
この記事が、あなたの次の一歩を踏み出す勇気となることを願っています。

 

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